2018年2月4日日曜日

【 #遊戯王 『交血鬼-ヴァンパイア・シェリダン』】相手のモンスターを素材とする場合、「レベル6」として扱う事が可能な「アンデット族」の新鋭。












交血鬼-ヴァンパイア・シェリダン

エクシーズ・効果モンスター
ランク6/闇属性/アンデット族/攻2600/守1000
レベル6モンスター×2体以上
元々の持ち主が相手となるモンスターをこのカードのX召喚の素材とする場合、
そのレベルを6として扱う。
(1):1ターンに1度、このカードのX素材を1つ取り除き、
相手フィールドのカード1枚を対象として発動できる。
そのカードを墓地へ送る。
(2):1ターンに1度、フィールドのモンスターカードが、
効果で相手の墓地へ送られた場合、または戦闘で破壊され相手の墓地へ送られた場合、
このカードのX素材を1つ取り除いて発動できる。
そのモンスター1体を自分フィールドに守備表示で特殊召喚する。


さいごにアンケートを設置しております。
是非ご参加ください。








2018年2月24日発売の《デッキビルドパック ダーク・セイヴァーズ》にて登場する「ランク6」のエクシーズモンスター。


「交血鬼」と一見すればテーマ化を匂わせる名称となっていますが、現在判明している「交血鬼」は当の『交血鬼-ヴァンパイア・シェリダン』のみ。
効果に関しては、僅かにテーマ内のコンセプトの様なものも垣間見えますが、新パック《デッキビルドパック ダーク・セイヴァーズ》より1つのテーマとして展開されてゆくのか、はたまた「アンデット族」の汎用「ランク6」エクシーズにとどまるのか。
そういった面でも非常に興味を唆られるカードです。


加えて、既存のカテゴリ「ヴァンパイア」の名を持ち、それらに分類されるモンスターとなります。
同じく「ヴァンパイア」に属する。
こちらは「ランク5」エクシーズモンスターとなる『紅貴士-ヴァンパイア・ブラム』。



カード名に「紅貴士」とありますが、こちらはカテゴリとしては展開されておらず、あくまで「ヴァンパイア」に属するモンスターのうちの一種とされており、その点を鑑みると「交血鬼」についてもテーマとしてではなく、「ヴァンパイア」モンスターが持つ肩書きの様な扱いとなる可能性も窺えます。


その場合「ヴァンパイア」、延いては「アンデット族」に括られ、素材に関して一風変わった性質を備えたエクシーズモンスターとしての運用を目指すこととなります。
先ほど挙げた『紅貴士-ヴァンパイア・ブラム』は「ランク5」のエクシーズ体。
自身の能力によって自己再生した場合は素材の無い「闇属性」の「ランク5」モンスターとなり『RUM-幻影騎士団ラウンチ』の対象とし、ランクの1つ高い「ランク6」の「闇属性」エクシーズモンスターである『交血鬼-ヴァンパイア・シェリダン』へと繋ぐといった運用も可能ではあります。



また、同じレベルを持つモンスターを複数体重ねる事で成立する「エクシーズ」モンスターの1種ではあるものの、一定の条件を満たした際にはシステムの根底となるレベルを意識せずとも「エクシーズ」召喚を達成し得る。特異な性質を有するモンスターと言えるでしょう。


レベル6モンスター×2体以上


本来は「ランク6」のエクシーズ体である為、そのルールに則る場合、自分フィールドの「レベル6」のモンスター2体以上を重ねる事となります。


しかし、『交血鬼-ヴァンパイア・シェリダン』は元々の持ち主が相手となるモンスターをエクシーズ素材として使用する際には、いかなるレベルのモンスターであっても「レベル6」として自身の素材に使用する事が可能とされています。


元々の持ち主が相手となるモンスターをこのカードのX召喚の素材とする場合、
そのレベルを6として扱う。







エクシーズ素材として使用する為には、自分のフィールド上にその素材となるモンスターを揃える必要があり、当の特殊な素材モンスターのレベルを最適化可能な能力の活用にはなんらかの形で相手モンスターのコントロールを奪わなければなりません。


デッキを選ばない様な汎用性の高い手軽なコントロール奪取の手段としては『精神操作』や『強制転移』『エネミーコントローラー』などが相手のフィールドからモンスターを奪い取る手段として挙げられるでしょう。



加えて、元々のコントローラーが相手であれば良い為、『死者蘇生』や『自律行動ユニット』、限定的ながら『地霊神グランソイル』を用いる事で、相手の墓地のモンスターを自分のコントロール下に置く事ができます。




また、相手の手札からモンスターを引き抜く事が可能な『エクスチェンジ』や、採用カードがある程度予想できる事が前提となりますが『天声の服従』などからも相手のモンスターをエクシーズ素材として運用する見込みが出てきます。



『スウィッチヒーロー』などによって複数体相手モンスターのコントロールを得た場合、レベルを一切気にせず『交血鬼-ヴァンパイア・シェリダン』成立を狙えます。



とはいえ、複数体のコントロール奪取は容易に行えるものでもない為、強奪したモンスターを素材として利用する際、基本的にはもう1体以上、素材となるモンスターを拵える必要があります。







その点、戦闘破壊したモンスターのコントロールを得る能力を有する「レベル6」の「シンクロ」モンスター『ゴヨウ・ガーディアン』や、「Pモンスター」を素材とした際に限り適用可能な『メタファイズ・ホルス・ドラゴン』。



これらの能力を以て容易に「レベル6」モンスターと相手モンスターを自分フィールド上に揃える事ができます。


その他には、単純に「レベル6」モンスターの供給が容易な『D・HERO ディアボリックガイ』、元より「ランク6」エクシーズの成立を狙うテーマとされてきた「聖刻」などを用いる事でもエクシーズを狙えるシチュエーションを作り出せます。




テーマ自体の性質がコントロール奪取を主とする「グレイドル」などからも相手フィールドから素材要員の確保が見込めるでしょうか。



効果の持続が長期的なものはともかく、『精神操作』等のそのターン中に限るコントロール奪取をカードなどは、相手からコントロールを奪取したモンスターを即座に何らかの素材として利用する事で擬似的な除去としての機能を果たすカード。
頃来は「リンク」システムの導入に伴い、除去としての役割も確実性が増し、レベル等を問わず安定して素材としての運用が見込める様になりました。
そんな中での『交血鬼-ヴァンパイア・シェリダン』の登場。
対応範囲は狭まりますが、デッキ次第では相手のモンスターを選ばず「ランク6」エクシーズの方向に選択肢を取る事が可能となり、戦術の幅も広がります。


一方で、「アンデット族」に寄せた場合、『アンデットワールド』と併用する事で相手のフィールド・墓地のモンスターは全て「アンデット族」と化し『ゾンビ・マスター』や『デスカイザー・ドラゴン』などからも成立が狙えるようになります。




素材に指定がない為、単純な「ランク6」エクシーズとしてのみならず、種族括りなどの様々な方面からアプローチが可能となっています。


相手から奪取したモンスターを素材とする際に元々レベルの概念が存在しない「エクシーズ」や「リンク」モンスターを素材として利用できるか否かなど、不明瞭な部分も在りますが、能力に関しても比較的汎用的且つ単体で完結する為、成立手段さえ整っていれば非常に扱いやすいタイプのエクシーズモンスターと言えるでしょう。







破壊を介さない万能除去


(1):1ターンに1度、このカードのX素材を1つ取り除き、
相手フィールドのカード1枚を対象として発動できる。
そのカードを墓地へ送る。


エクシーズ素材を1つ取り除く事で相手フィールドのカードを1枚対象とし、墓地へ送る除去効果。
破壊を介さない為、耐性を持ったモンスターに対しても有効。


当効果の発動回数は1ターンに1度と定められていますが、『交血鬼-ヴァンパイア・シェリダン』はエクシーズ素材の指定が


レベル6モンスター×2体以上


となっており、状況次第では3枚以上のエクシーズ素材を持つことも可能。


その為、ターンを跨げば等除去能力の複数回発動も狙える他、当効果(1)が自身の効果(2)のトリガーとしても利用でき、そちらの起動に際してもエクシーズ素材要する事から、エクシーズ素材の数によっては『交血鬼-ヴァンパイア・シェリダン』を維持することでリターンが得られる様にもなります。


とはいえ、自身の場持ちに関しては突出したものがあるわけではない為、あまりリソースをつぎ込みすぎるのも考えものです。
2体を素材にエクシーズした際でも、自身の能力を一通り活用できる事から、状況次第では素材の数を調整しても良い。といった程度にとどめておくのが吉かもしれませんね。







フィールドのモンスターが相手の墓地へ送られる際そのモンスターのコントロール奪う


(2):1ターンに1度、フィールドのモンスターカードが、
効果で相手の墓地へ送られた場合、または戦闘で破壊され相手の墓地へ送られた場合、
このカードのX素材を1つ取り除いて発動できる。
そのモンスター1体を自分フィールドに守備表示で特殊召喚する。


1ターンに1度、フィールド上のモンスターが「戦闘破壊・効果で墓地へ送られる」いずれかの方法で相手の墓地へ送られた際に自身のエクシーズ素材を1つ外す事で発動する効果。


そのモンスター1体を自分フィールドに守備表示で特殊召喚する。
守備表示に限定される為、「リンク」モンスターには非対応な上、バトルで破壊した際に追撃とはいかないものの、その後の利用方法に関する制限は設けられておらず、「シンクロ」「エクシーズ」「リンク」その他コスト等への転用も可能。
ですが、その際フィールドに存在するであろう『交血鬼-ヴァンパイア・シェリダン』自身がエクストラモンスターゾーンを埋めてしまっている場合そういった運用に支障をきたします。







「リンク」を経由し、複数のマーカーを確保した状態で当能力の活用まで至れば、展開の糧として思うままに利用できます。
相手モンスターの戦闘破壊は勿論、先述した『交血鬼-ヴァンパイア・シェリダン』の効果(1)によっても効果(2)の起動に繋ぐ事が可能となっており、エクシーズ素材を複数持つ事で除去効果のみならず、相手ターン中の除去等と併用し、当能力によって相手モンスターを複数回奪う展開も狙えます。


また、効果(2)によってコントロールを奪取したモンスターを利用し、更に『交血鬼-ヴァンパイア・シェリダン』に繋ぐことも視野に入りますが、その場合も先ほども触れた様に「リンク」を用い、リンクマーカー先の確保が必要となる為、ただ「ランク6」エクシーズに繋ぐだけではその後の展開が鈍くなってしまいます。
効果を使用した『交血鬼-ヴァンパイア・シェリダン』をリンク素材として利用してしまうのも手ですが、ステータス面の弱体化は否めません。
『交血鬼-ヴァンパイア・シェリダン』を活用するならばある程度の展開力は必要となってくるでしょう。


とはいえ、自身の能力、効果(1)を効果(2)のトリガーとし、更にはレベルを問わず追加で自身のエクシーズ素材としても利用可能と、能力全体の完成度は非常に高い部類のカードと言えましょう。
「アンデット族」「ヴァンパイア」の新鋭『交血鬼-ヴァンパイア・シェリダン』。
《デッキビルドパック ダーク・セイヴァーズ》にてこれらはどの様な展開がなされていくのか、続報に期待です。














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