2017年12月11日月曜日

《フレイムズ・オブ・デストラクション》収録の「トリックスター」



















2018年1月13日発売予定の通常エキスパンションとなる《フレイムズ・オブ・デストラクション》にて登場する新規の「トリックスター」をご紹介。


2017年12月16日発売の《Vジャンプ 2018年2月号》の方にも新規カードが付属し、着実に強化を受け続ける「トリックスター」。
『ドロール&ロックバード』『トリックスター・リンカーネイション』を擁したハンデスコンボ健在時の様に、再び環境最前線へ赴く態勢も、徐々に整ってきています。



『トリックスター・キャンディナ』『トリックスター・ライトステージ』等のスタートカードに一度辿り着けば持ち前の安定した後続確保が可能で、「手札誘発」等の環境にマッチした妨害要素の選定に於いて、メインのスロットを広く割ける点は今後も大きな利として「トリックスター」の存在を確固たるものとするでしょう。



リミットレギュレーション改訂により貴重な勝ちパターンを奪われた「トリックスター」ですが、元来有するその安定感は健在。
《フレイムズ・オブ・デストラクション》にて登場する新規カード群にも期待が膨らみます。


Contents









トリックスター・ヒヨス

効果モンスター
星1/光属性/天使族/攻 100/守 0
このカード名の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードが「トリックスター」リンクモンスターのリンク素材として墓地へ送られた場合に発動できる。
このカードを墓地から特殊召喚する。
この効果で特殊召喚したこのカードは、フィールドから離れた場合に除外される。

「レベル1」「ATK/100」の超小型モンスター。


自身のステータスは戦力には満たないものの、「トリックスター」リンクモンスターの素材として墓地へ送られた際に、自身を蘇生させる能力を有します。


現時点で「トリックスター」の名を冠するリンクモンスターは「リンク2」が最小となるため、『トリックスター・ヒヨス』1枚ではどうあっても成立しません。

※後に「トリックスター」の「リンク1」となる『トリックスター・ブルム』が判明。
遊戯王.jp



また、基本的には召喚権を『トリックスター・ヒヨス』に割く必要があるので、『トリックスター・ライトステージ』から『トリックスター・リリーベル』をサーチし、その際に発動する能力等を利用する事で『トリックスター・ヒヨス』を用いるリンク召喚を狙う形となるでしょう。



制限となり、運用には少々気を使う事となる『トリックスター・リンカーネイション』の墓地で発動する「トリックスター」モンスターの蘇生効果を活用する手段も悪くはないですね。



最も手軽なのは、「トリックスター」の中でも特殊召喚が容易で、高い単体性能を有する『トリックスター・キャロベイン』を用いる展開でしょう。
「自分場にモンスターが存在しない場合・自分の場に「トリックスター」モンスターしか存在しない場合」と、「トリックスター」であれば容易にクリア可能な条件で特殊召喚することが出来ます。


現存する「トリックスター」の「リンク2」モンスター 、『トリックスター・スイートデビル』『トリックスター・ブラッディマリー』『トリックスター・ホーリーエンジェル』。



これらに施されている共通の素材指定が


「トリックスター」モンスター2体


そのため、基本的な「リンク」補助として活躍する「トークン」生成カード等のサポートが受けられません。



故に「トリックスター」のメインギミックのみで「リンク」を完結させる必要がありますが、その点《Vジャンプ 2018年2月号》に付属する『トリックスター・キャロベイン』の登場は「トリックスター」のリンク成立に大きく貢献することが望めます。


それがイコール「トリックスター」のリンク素材に使用することで真価を発揮する『トリックスター・ヒヨス』の活用にもつながってゆく事でしょう。


自身の能力で蘇生させた『トリックスター・ヒヨス』は、その後フィールドから離れる際ゲームから除外されるものの、「トリックスター」モンスターとしてリンク数を稼ぐ事が可能となります。
現在は大半を「リンク2」が占める「トリックスター」リンクモンスターですが、今後3つ以上のリンクマーカーを有する「トリックスター」リンクの充実化が進めば、それに伴い、その価値も徐々に高まっていくのではないでしょうか。








トリックスター・マンドレイク

効果モンスター
星2/光属性/天使族/攻 0/守1000
このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードが手札から墓地へ送られた場合に発動できる。
このカードを守備表示で特殊召喚する。
この効果で特殊召喚したこのカードは、フィールドから離れた場合に除外される。
(2):このカードが「トリックスター」リンクモンスターのリンク素材として墓地へ送られた場合、
相手のリンクモンスターのリンク先のモンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターを破壊する。

こちらも「トリックスター」リンクモンスターの素材に使用される事で発動する固有の能力を備える「レベル2」の「トリックスター」モンスター。


自身が手札から墓地へ送られた場合に守備表示で蘇生することが可能。
とはいえ、「トリックスター」テーマ内で能動的に手札を墓地へ送る手段は『トリックスター・ブラッディマリー』の手札交換能力くらいのもの。



蘇生能力を最大限活かすならば『ツインツイスター』等の手札を切ることが可能となる汎用カードの採用、乃至「トリックスター」のリンク成立に尽力する他ありません。



同じく《フレイムズ・オブ・デストラクション》収録で、そちらも自身の蘇生能力を備える『トリックスター・ヒヨス』を交え、高リンク数の「トリックスター」成立を目指していきたいところですね。


また、「レベル2」の「トリックスター」には他に『トリックスター・リリーベル』が存在するため、「トリックスター」内で「ランク2」の「エクシーズ」も使い分ける事が可能。


しかし、「トリックスター」のリンク成立にも一役買う『トリックスター・リリーベル』ですから、その場合『トリックスター・マンドレイク』のリンク素材時の能力、効果(2)を活用する方が優先されるでしょうか。
その肝心の効果(2)ですが、「相手のリンクモンスターのリンク先に存在するモンスターへの除去」となっており、発動条件加え能力自体も少々限定的で、安定した運用は望めません。
その上、"リンク素材として墓地へ送られた場合"にのみ発動する能力のため、『トリックスター・マンドレイク』のアピールポイントである効果(1)によって自身を蘇生させた場合は効果(2)の起動が叶わぬ形に。


そのため、『トリックスター・キャロベイン』や『トリックスター・リリーベル』と共に通常召喚した『トリックスター・マンドレイク』をリンク素材とし、効果(2)の除去能力を活かすか、はたまた『トリックスター・ブラッディマリー』の擁立から自身の蘇生能力を活かすか、状況に応じて適切な選択が迫られるカードとなります。


自身の能力同士の不和が残念な部分ではありますが、「トリックスター」の高リンクへの布石として期待はできそうです。








トリックスター・ベラマドンナ

リンク・効果モンスター
リンク4/光属性/天使族/攻2800
【リンクマーカー:上/右/左下/下】
「トリックスター」モンスター2体以上
このカード名の(2)の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):リンク召喚に成功したこのカードのリンク先にモンスターが存在しない場合、
このカードは他のカードが発動した効果を受けない。
(2):このカードのリンク先にモンスターが存在しない場合に発動できる。
自分の墓地の「トリックスター」モンスターの種類×200ダメージを相手に与える。

「トリックスター」モンスター2体以上


から成る「リンク4」モンスター。


リンク召喚した自身のリンク先にモンスターが存在しない場合、自身は「他のカードが発動した効果を受けない」。
しかし、「EXモンスターゾーン」配した際は「上」に向いたマーカーが相手フィールドを指してしまうため、耐性能力を相手にコントロールされてしまう事態に。


ステータスに関しても「ATK/2800」と決して低い数値ではありませんが、突出したものとも表し難いです。
「EXモンスターゾーン」へ別のリンクモンスター、それもマーカーが「右下・左下」に向いている『トリックスター・ベラマドンナ』との相互リンクを成立させないモンスターを配した上で、そのリンク先に『トリックスター・ベラマドンナ』を配置できれば、その耐性を活かし、場持ちの良いアタッカーとしてビートダウンの一端を担うことも叶うでしょうか。
また、耐性が有効な状態では自分が発動したカードの効果も受けないため「トリックスター」の戦闘補助を担う『オネスト』『トリックスター・キャロベイン』あたりの恩恵も受けられない点は惜しい所です。



効果(2)に関しても自身のリンク先にモンスターが存在しない状態のみ発動可能なバーン効果。
「墓地の「トリックスター」モンスター1種類につき200ダメージ」を毎ターン発動可能で、長く維持する事がより多くのライフを奪うことに直結します。


「トリックスター」に素材を限定された「リンク4」となるため、成立には少々手間がかかります。


『トリックスター・ヒヨス』『トリックスター・マンドレイク』辺りを上手く利用できれば成立自体は叶うものの、消費に見合ったリターンが期待できるかは別の問題です。


強固な耐性とバーンによる詰めには有用ですが、やはり素材の指定がネック。
フィニッシャーとしては期待できるでしょうが、何にしても少々扱いが難しい部類のカードです。








「リンク」を意識したカードが印象的


今回は、少し前に判明していた《フレイムズ・オブ・デストラクション》収録予定の「トリックスター」をご紹介致しました。


『トリックスター・キャンディナ』を軸にバーン等を含め個の性能も優れた印象を受ける「トリックスター」ですが《フレイムズ・オブ・デストラクション》収録のものは全体的に「リンク」が意識されてか、それに伴って単体の性能が抑えられています。


「トリックスター」自体が『トリックスター・キャンディナ』に依存したテーマではありますが、新規はそれがより顕著に表れているようにも感じます。


新たな「リンク」に関しては、フィニッシャーとして十分な期待が持てるでしょう。
しかし、擁立するには少々重さが目立ちますから運用の際には気を使いそうです。


2017年12月16日発売の《Vジャンプ 2018年2月号》に《フレイムズ・オブ・デストラクション》と強化が目白押し。
展望明るい「トリックスター」の今後が非常に楽しみです。








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