2017年11月16日木曜日

《-パワーコード・リンク-》の新規によって様々なデッキが救済されそうですね



















遊戯王.jp


「2017年12月9日」発売予定の《ストラクチャーデッキ-パワーコード・リンク-》にて登場する新規の「リンク」モンスター2種をご紹介。


その高い汎用性から、幅広い用途での利用が期待され、同時に早くも存在意義を問われる程の打撃を受けた「リンク」モンスターも見られます。
「種族」「属性」の垣根を超えた汎用リンクの登場によって、展開の幅が広がる事に歓喜するテーマや、それに伴ったデッキ単位の特異性喪失等、与える影響は様々。


とはいえ新テーマはさることながら、過去テーマが新ルールに適応するに汎用リンクの充実化は必要不可欠。


テーマ毎の特性を生かした専用リンクは、ベースとなる汎用リンクモンスター群の上に成り立つべきです。


素材指定の無い最初のリンクモンスターである『プロキシー・ドラゴン』に続き下方向にリンクマーカーの向いた素材指定の無い『セキュリティ・ドラゴン』の登場と、素材に指定の無いリンクモンスターが有するマーカーのバラエティも増幅の兆しを見せており、今回判明した新規も素材指定の無いリンクモンスターとなっています。



縛り無しが出揃ってきた事を受けて、漸く「新マスタールール」はスタート地点に立ったと言えるのかもしれません。







LANランフォリンクス

リンクモンスター
リンク2/光属性/サイバース族/攻1200
【リンクマーカー:左下/右下】
モンスター2体


10期突入後に発売された《コード・オブ・ザ・デュエリスト》以降は、通常エキスパンション毎に1種類、「属性」縛りを持ち「左下・右下」にリンクマーカーを携えた「リンク2」のモンスターが登場しており、現在は「地・水・炎」の3種類が存在します。



エクストラモンスターゾーンに配置した際に「リンク2」から2ヶ所のアクティブリンクマーカーを配置できるこれらは非常に貴重で、これらを扱う事が可能な「属性」を備えるテーマはそれだけで優位となり、各属性が出揃うまでは「リンク」というシステムの不公平感が拭えないといった様相を呈していました。


しかし、《LINK VRAINS PACK》にて登場する「リンク」モンスターの殆どが「左下・右下」にリンクマーカーを備えており、且つ素材の指定に「種族」や「モンスターの種類」を指定するものも現れ、各属性指定の「リンク」を待たずして、多くのデッキへの救済がなされる事に胸を撫で下ろしたのも束の間。
LANランフォリンクス』の情報が公開される事となりました。







素材指定無し


モンスター2体


ご覧の通り『LANランフォリンクス』に素材の指定は施されておらず、「左下・右下」にマーカーを有する完全汎用「リンク2」のモンスターです。


冒頭でも挙げた、同じく素材指定の無い「リンク2」である『プロキシー・ドラゴン』『セキュリティ・ドラゴン』がそれぞれ「左・右」「上・下」のマーカーを備えており、今回判明した『LANランフォリンクス』を加えれば、ほぼ全てのデッキが「上・下」「左・右」「左下・右下」のリンクマーカーを「リンク2」で供給する事が可能となり、これまでエクストラモンスターゾーンを「融合・シンクロ・エクシーズ」で埋めてしまった場合に「リンク」から攻めに転じるには一手間かかっていた部分を大幅に簡略化出来るようになります。
この現象は「リンク」に適応しきれていない過去テーマに於いて顕著な問題とされていたため、汎用リンクの充実化が、イコール過去テーマの救済に繋がっている事に疑う余地はありません。







多くのデッキが最低限「リンク」の恩恵を受けられるようなるこのタイミングこそ、まさに「新マスタールール」のスタートと称するに相応しいとさえ思えます。


また、汎用性に特化した『LANランフォリンクス』自身には効果が備わっていない点も、今後素材に指定のある「リンク2」との互換性を保ち、今後登場する「リンク」の多様化の芽を摘まぬよう、きちんと差別化が図れるような調整が成されていると感じます。


汎用リンクの増加で「トークン」生成カードの価値もうなぎ登りとなっており、「光属性」を主体とするデッキであれば『フォトン・サンクチュアリ』が非常に有用性の高い「リンク2」モンスターの生成カードとなります。
既に多くのデッキが搭載している『BF-朧影のゴウフウ』や『スケープ・ゴート』からなる展開補助もこれまで以上に有意義なものとなりそうです。








トラフィックゴースト

リンクモンスター
リンク3/闇属性/サイバース族/攻1800
【リンクマーカー:左下/下/右下】
モンスター3体







モンスター3体


こちらもリンク素材に指定の無い「リンク」モンスターですが、モンスターを3体使用する事が条件となっており、「リンク2」のリンクモンスターを利用して2体のモンスターからリンク召喚する事は出来ません。


その為、汎用の「リンク3」としてこれまで活躍してきた『デコード・トーカー』や『電影の騎士ガイアセイバー』の席を奪う程傑出した性能とはいえません。
汎用性の高い「リンク3」として選択肢を広げる事は期待できますが、均衡を破る事なく既存のこれらに馴染んでいくのでは無いでしょうか。



とはいえ、縛りのない「リンク3」でマーカーが「左下・下・右下」に向いており、モンスター3体から自分フィールド側に3ヶ所ものリンク先を確保し、EXデッキからの展開へ大きく貢献できる点を加味すれば、大変貴重な存在と言えます。


  • 「2体以上」の「効果モンスター」を指定するも、打点や能力面で優秀な『デコード・トーカー』。

  • 素材に指定が無く「モンスター2体以上」から成り、効果を持たない『電影の騎士ガイアセイバー』。

  • 素材指定無く「モンスター3体」から成り、効果を持たないもののリンク先確保に長けた『トラフィックゴースト』。


汎用性に富んだこれら「リンク3」もそれぞれ一長一短。
用途に応じて採択可能な自由度の高い枠となってきています。







「リンク」の健全化を嘱望


これからの「リンク」に必要不可欠な汎用カードを収録する《ストラクチャーデッキ-パワーコード・リンク-》。


現状、ループや先攻ワンキル等の良くない噂の多い「リンク」システムですが、今後は平和的な成長を遂げてくれる事を祈ります。








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