2017年6月30日金曜日

全ハンデスだけじゃない!出張までこなす【トリックスター】の魅力









ヘテムル
提携

【トリックスター】

西日本選考会も終了。
旧制限という過酷な条件にも関わらず
、見事日本代表を勝ち取り、巷で話題の【トリックスター】。

基本的には各種バーン効果+『オネスト』を用いた戦闘を介しライフを詰めていくことになりますが、やはり全ハンデスが魅力のテーマですね!
イラストも全体的に可愛らしいのでそこに重きを置いて使用する事もアリです。

純【トリックスター】としても強力な勝ち筋を有し、更には「フィールド魔法・モンスター」がそれぞれ優秀な事もあり【召喚獣】のお供として出張までこなす器用さも併せ持った非常にテクニカルなテーマです。

可愛らしく強い!
そんな【トリックスター】の柔軟なカード達をご紹介!






『トリックスター・ライトステージ』


前項にて述べた優秀な「フィールド魔法」
それがこちら『トリックスター・ライトステージ』
好きな『トリックスター』モンスターをサーチするだけでなく、相手の伏せカードにも触ることができ、「腐る」事態にはそうそう陥りません。

フィールド魔法であるため『テラ・フォーミング』によるサーチの選択肢として【召喚獣】への出張を頻繁に目にします。
『召喚師アレイスター』『暴走魔法陣』等を獲得できている展開で、引いてきた『テラ・フォーミング』を「光属性」モンスターへ変換+相手の妨害札への干渉とデッキを円滑に動作させるための潤滑油としての貢献度は非常に高いです。

純【トリックスター】では言わずもがな。
コンボに必要なパーツをかき集める重要な役割を担います。

『トリックスター・キャンディナ』


【トリックスター】界のエアーマンであり、屈指のアタッカーです。
こちらは『トリックスター』と名の付くカードをサーチなので「魔法・罠」もサーチ範囲内。
ですので『トリックスター・ライトステージ』とは相互サーチ可能な関係を築いています。
このカードを経由する事で、『トリックスター・ライトステージ』も実質的には【トリックスター】「魔法・罠」カードもサーチが可能ですね。

こちらも『トリックスター・ライトステージ』と同様に【召喚獣】への出張を目にすることが多いです。
やはり『ライトステージ』との相互関係であり、「光属性」「アタッカーとして最低条件を満たしたステータス」と比較的好条件で、『トリックスター・ライトステージ』を拾い擬似『サイクロン』としての運用も視野に入れた採用でしょうか。

『トリックスター・リリーベル』


純【トリックスター】の採用率は高いですが、出張としての採用率は低いように感じます。
『トリックスター・ライトステージ』からサーチし即場に送り出せる点は高く評価しても良いのではないでしょうか。

『トリックスター・キャンディナ』から引っ張ることで即座にリンクモンスターを展開できます。







『トリックスター・マンジュシカ』


『トリックスター・キャンディナ』から拾い、その『キャンディナ』と入れ替わりに場へ送り出される事が多い『トリックスター・マンジュシカ』。
置物として相手ライフを詰めながら、パーツを集める時間を稼ぐことができます。

場の『トリックスター・リリーベル』を手札に戻し、特殊召喚した場合は『リリーベル』の効果により召喚権を使用せず2体の『トリックスター』を展開できます。

『トリックスター・リンカーネイション』




言わずと知れたハンデスコンボの核。
純【トリックスター】に於いては蘇生効果の利用機会も多く、ハンデスパーツが集まらない場合も相手のサーチに対する妨害的要素も兼ね備えるため、ハンデスを抜きにしても【トリックスター】の核とも言えるカードです。

また、『ドロール&ロックバード』を用いたハンデスコンボ成功率を高めるべく、『攪乱作戦』を採用し『トリックスター・リンカーネイション』を水増しした構築も多く見受けられます。

これにより現実的な成功率が叩き出され、純正構築も決して侮る事が出来ないといった現状。

幸いにも環境デッキ全体が基本搭載可能な手札誘発『灰流うらら』は【トリックスター】に対しても有効とされており、無策で全ハンデスを組み込んだデッキと対峙する事は避ける事ができ、非常にバランスの取れた環境に思います。

様々なデッキにチャンスのある今!
誰しも自分好みのデッキで勝ちきりたいもの。
兎にも角にも日々精進。





ヘテムル 提携




2017年6月29日木曜日

カードの位置の重要性…「リンクシステム」『導爆線』『直通断線』









ヘテムル
提携

導爆線どうばくせん

通常罠
(1):このカードと同じ縦列のカード1枚を対象として、
セットされたこのカードを発動できる。
そのカードを破壊する。

直通断線シャットライン

カウンター罠
(1):このカードと同じ縦列でモンスターの効果・魔法・罠カードが発動した時、
セットされたこのカードを発動できる。
その発動を無効にし破壊する。







CIRCUIT BREAK(サーキット・ブレイク)

収録の上記2種「罠カード」。
これらの登場は、「リンクシステム」の導入によってもたらされた、カードの配置に於ける重要度を更に増幅させる形となるかもしれません。

この系統の元祖とも言うべきカード『爆導索』。
この存在を危惧し、僅かな線のケアも怠らない事が「一流の証」と言う風潮もあった(ない)程で、今後の遊戯王に於いてはこれが顕著になっていくのではないでしょうか。


『導爆線』

『“ばく”どうせん』ではなく『どう“ばく”せん』です。
『爆導索』の影響から読み間違えてしまいそうになりますね。(経験談)

元祖の『爆導索』に比べ、格段に発動条件が緩和され、「エクストラモンスターゾーン」の導入も相まって除去としてある程度の計算が出来るレベルまで到達しているように感じます。
(「エクストラモンスターゾーン」の登場により、こちらが片方を埋めておくことで、相手の主要な攻め手を配置する場所をある程度絞る事ができるため)

単純にコスト不要の『サンダー・ブレイク』の様な効果です。

それでも、やはり相手の動向に左右されるカードであるため、万能カードとしての運用は期待しかねます。
時折環境デッキにも投入されてきた『サンダー・ブレイク』。
私個人としては『サンダー・ブレイク』は好みのカードでして、まだまだ役割が残っていそうで一安心です。(笑)

…話を戻します。
「セットされたこのカードを発動できる」
と言う珍しい条件を有しているカードです。
このため、『ジャンク・コレクター』『バブルイリュージョン』等のセットを介さず罠を発動するカードとの相性は悪く、単体での運用が主となります。
勿論、単体で機能する汎用の部類に属していますからこの点はさほど問題ではないですね。

今後の新規カードとの兼ね合いまで含めると、その限りではありませんから…「現状は」と言う事で。







『直通断線』


続いて『直通断線』。
こちらは「カウンター罠」で、発動条件等は『導爆線』と同じ。
しかし、同列限定とはいえ「モンスター効果」「魔法」「罠」全てに対応し、尚且つライフコストも必要ないとくれば、警戒に足るスペックではあります。




この様に、列を参照する罠カードの増加に伴い、カードの配置に関するプレイに多大な影響を与える事が予想されます。
実際に使われるかを別にしても、ケア可能なものを直撃されたらたまったものではありませんからね。
こういった緻密なプレイを積み重ねるゲームは嫌いではありません。
今後もこういったゲーム展開を強く希望します!


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ヘテムル 提携




2017年6月24日土曜日

『カード・ブレイカー』新たな可能性へ…












ヘテムル
提携

カード・ブレイカー

効果モンスター
星2/光属性/戦士族/攻 100/守 900
このカードは通常召喚できない。
自分の魔法&罠カードゾーンに存在するカード1枚を
墓地へ送った場合に表側攻撃表示で特殊召喚する事ができる。






登場から約7年

遡る事約7年前。
【5D's】
第6期、第8弾(最終)
「TSHD」収録
(THE SHINING DARKNESS)

発売日は2010年2月20日(wikiより)

シンクロの補助としての運用も可能な特殊召喚カードですが、条件である「魔法・罠ゾーン」のカードを墓地に送る事がメリットとして扱えず、率先して使用される事は少なかったです。

「戦士族」「レベル2」「攻撃力500以下」とステータスには恵まれているものの、やはり通常召喚不可能という点が足を引っ張ったのかもしれないですね。

『ボルト・ヘッジホッグ』を始め、数多のライバルたちに追いやられ続けた挙句、さらに追い討ちをかけるかのごとく、後に『ドッペル・ウォリアー』なるものまで登場。
シンクロ素材として使用する事でトークンを生成し、連続したシンクロ召喚の補助として活躍。
完全にお株を取られることとなってしまいました。

しかし!
長い年月を経て、密かに注目が集まっているカードの仲間入りを果たした事は皆さんご存知でしょう!
何せ魔法・罠を墓地に送る行為がメリットとなるデッキが増えていますからね!

【メタルフォーゼ】と好相性


「魔法・罠を墓地に送る」と聞いて真っ先に浮かぶのはご存知【メタルフォーゼ】
『メタルフォーゼ・コンビネーション』を用いてスケールを揃える戦術をとりつつ、ペンデュラムというシステムの汎用性から、様々なテーマとの混合デッキが生み出されてきました。

中でも、ここ最近は【真竜】を用いて即座に『メタルフォーゼ・コンビネーション』を墓地に送り、【真竜】パーツを集めながらスケールを揃え、P召喚にてリリース要員を確保する戦術が主流となってきました。
しかし、その核とも言える『ドラゴニックD』『真竜剣皇マスターP』の規制に伴い、【真竜】要素に頼り切った構築を取り辛くなった事は間違いありません。

『真竜拳士ダイナマイトK』『真竜皇の復活』『真竜の黙示録』等を採用し、『メタルフォーゼコンビネーション』を墓地に送りつつ妨害を獲得する要素は残されていますが、以前程のパワーは期待できず、スロットも大幅に取り、安定感も以前とは比べものになりません。

『メタルフォーゼ・コンビネーション』を即機能させるという点では、一時期採用されていた事もある『オオアリクイクイアリ』があります。
しかし、2枚墓地に送る必要があり、手軽とは言い難く、少々大振りです。

それに比べ『カード・ブレイカー』
こちらは、3枠(『増援』込みならば4枠)とコンパクトに収まり、墓地に送るコストは1枚と手軽。
リンクの媒体としての運用に期待を寄せつつ、【メタルフォーゼ】お得意の融合等、パワーは落ちつつも堅実な動きが実現できます。
そうする事で、節約した枠をメタカードに割くこともできますし、他のテーマと混ぜる際も自由枠が多いに越した事はありません。
【メタルフォーゼ】の新たなお供として期待の高まるカードですね!
しかし…これよりもさらに好相性テーマが存在します。
私がつい先日見かけたリストに採用されていたもので…
【メタルフォーゼ】『カード・ブレイカー』と共に添えられていたのは…







【ABCユニオン】


基本的に召喚権を利用する【ABCユニオン】の欠点である攻め手の少なさをペンデュラムで補う事ができ、尚且つどちらのギミックとも噛み合う『カード・ブレイカー』を潤滑油として機能させる事ができます。

【メタルフォーゼ】の破壊効果とも相性がいい事もあり、非常にシナジー効果の高いデッキです。

ご存知の方も多いと思われますが。
『ユニオン格納庫』+『カード・ブレイカー』で『ABC -ドラゴン・バスター』降臨です。
あの絶望が再び…

更には、【メタルフォーゼ】を採用する事で、『盆回し』発動の際相手に送るフィールド魔法として『チキンレース』を採用する事ができ、スケールをサーチする事が可能な『セフィラの神託』も無理なく採用できます。
この利点は大変重要で、準制限となった『テラ・フォーミング』の穴をしっかりと補う事ができていますね。


改訂により弱体化した部分を広くカバーし得る『カード・ブレイカー』
今後構築の自由度も増し、大会の結果等を拝見するのがますます楽しみになってきますね!

その他利用法

『簡易融合』
『サウザンド・アイズ・サクリファイス』
少し前から解禁されているものの、除去や耐性を持ったモンスターが多く存在し、採用までには至っていない現状。

リンク導入前ならば、『カード・ブレイカー』と合わせた所で何の意味もなすことができませんでしたが、現在のルールならば「リンク2」のモンスターをリンク召喚する事ができます。

類似効果を持つ『メタルフォーゼ・アルカエスト』を用いた場合も同様の展開を行う事ができますが、モンスターを装備するタイミングが相手ターンのみであるため、即効性にはかけてしまいます。
現状、使用する機会は少ないかと思われますが、いつしか活きる日も…

その他には、【甲虫装機】に組み込むことでも有効的に働くかもしれません。
以前より存在する
【メタルフォーゼ】+【甲虫装機】
の幅を広げてくれる可能性を秘めており、環境次第では一端を担う事も…

様々なデッキに投入可能な可能性を秘めた1枚!
それもこれもレベルを合わせる事もチューナーである必要もない、「リンク召喚」さまさまです。


最後に


長らく陽の目を見ることの無かったカードにも突然チャンスが巡ってくる事がありますから、デッキ構築の際は広い視野で様々なカードに目を向けていきたいですね!
先駆者となるには膨大な知識が必要となってきます。

“閃く”
そのタイミングまで…尽力するほかありません。


ヘテムル 提携