2017年10月8日日曜日

『沼地のドロゴン』に期待されるメタとしての役割




沼地ぬまちのドロゴン

融合・効果モンスター
星4/水属性/幻竜族/攻1900/守1600
同じ属性で種族が異なるモンスター×2
(1):このカードがモンスターゾーンに存在する限り、 相手はこのカード及びこのカードと同じ属性を持つフィールドのモンスターを効果の対象にできない。
(2):1ターンに1度、属性を1つ宣言して発動できる。 このカードはターン終了時まで宣言した属性になる。 この効果は相手ターンでも発動できる。






《デュエリストフェスティバル2017 プロモーションパック》にて収録の新規カードの1枚。


同じ属性で種族が異なるモンスター×2


という特殊な素材を要求する融合モンスターですが、環境を席巻する【SPYRAL】へのメタとして期待してされています。

その理由は勿論…





『超融合』!



覇王様の扱う最凶カードであり、実際のトーナメント環境に於いてもその凶悪さを遺憾無く発揮し、現在は制限カードとなっている『超融合』。

その選択肢として期待の掛かる『沼地のドロゴン』。
その性能、『超融合』を用いてどういったパターンでの除去が可能なのか、思案します。



『簡易融合』にも対応し、自身の属性を操る。

「レベル4」で、融合に関して特に制約も無いため、『簡易融合』による特殊召喚にも対応。





場に置いておく事で自軍モンスターを相手のカードによる対象選択不可とする効果(1)。


(1):このカードがモンスターゾーンに存在する限り、
相手はこのカード及びこのカードと同じ属性を持つフィールドのモンスターを効果の対象にできない。


『簡易融合』を用いた運用として真っ先浮かぶのが、こちらの補助効果の有効利用。

基本的に『沼地のドロゴン』自身は相手のカードの対象には選択されませんが、出したそのままでは元々の属性である「水属性」補助としての運用に留まります。

しかし、『沼地のドロゴン』の効果範囲は「水属性」のみならず、その範囲は全ての属性へと及びます。
その効果範囲拡大を可能とするのが自身の効果(2)。


(2):1ターンに1度、属性を1つ宣言して発動できる。
このカードはターン終了時まで宣言した属性になる。
この効果は相手ターンでも発動できる。


1ターンに1度、自身を任意の属性へと変化させる能力。
これにより、『簡易融合』を用いた際、展開補助のみならず、自分の扱うモンスターに合わせた属性へ変換する事で、それら全てに対象選択不可の耐性付与が可能。

相手の妨害を踏みつつ、切り返すうえではこういった細かな耐性が重要となってきます。

『簡易融合』の選択肢として、非常に重宝される存在となっていくかもしれませんね。

また、【シャドール】【召喚獣】等の各属性に融合体を持つテーマに於いては、『簡易融合』から全ての選択肢を得ることが可能となり、戦術の幅を広げます。


密かに『未来融合-フューチャー・フュージョン』による墓地肥やしの選択肢をも広げる事となり、緩和を受けた『未来融合-フューチャー・フュージョン』の価値も僅かながらに上昇。






『超融合』を用いた除去

先に述べた『超融合』を用いる除去。

現環境に於いてトップシェアを誇る【SPYRAL】が繰り出す屈強な先攻展開への対抗策として、採用も検討できるものとなりますが、実際に採用されるかは各デッキ毎に「エクストラデッキ」の枠と相談。
といった形となるでしょう。

しかし、利用するにあたりどういったパターンが除去範囲となるのかを把握しておく事は、採用の是非問わず、間違いなく有益となります。
『超融合』によって切り返すことが可能な展開。
一部となりますが、代表的なものを挙げていこうと思います。

  • 『トライゲート・ウィザード』+『No.41 泥睡魔獣バグースカ』



  • 『ファイアウォール・ドラゴン』+『SPYRAL-ボルテックス』



どちらも現在【SPYRAL】が基本とする先攻展開パターンの着地点に必ずと言っていいほど関わってくるカードとなっており、抜群の拘束力を備える鉄壁の布陣。

これを成立されたうえで切り返す事は非常に困難とされており、「手札誘発」を大量に搭載し、そもそもの展開の不成立ゲームを狙うデッキ構築が主流となっている事が、メインの時点で「先攻時の妨害」「後攻時の除去」、双方を満たしたカードの採択が"難しい"という現状を物語っています。

そんな中で『沼地のドロゴン』+『超融合』のセットは、エクストラの枠を消費するものの、先に挙げた条件をどちらも満たしていると言えるのでは無いでしょうか。

しかし、制限カードである『超融合』の為だけに「エクストラデッキ」を1枠食いつぶす形となり、現状そこまで余裕のあるデッキタイプは一部です。

それでも、後攻の切り返しのみならず、先攻時に妨害としての運用にも見込みがあり、『沼地のドロゴン』の登場により、『超融合』の採用を検討、という選択肢も生まれる事となります。
そういった意味では、大変貴重なカードとなり、メタとして、デッキ次第では融合素材の確保として、幅広い活躍が見込める良カードです。



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