2017年10月17日火曜日

【メタビート】の新鋭『インスペクト・ボーダー』




インスペクト・ボーダー

効果モンスター
星4/光属性/機械族/攻2000/守2000
自分フィールドにモンスターが存在する場合、このカードは召喚・特殊召喚できない。
(1):このカードがモンスターゾーンに存在する限り、 その間はお互いにそれぞれ1ターンに発動できるモンスターの効果の回数が、 フィールドのモンスターの種類(儀式・融合・S・X・P・リンク)の数までになる。





《エクストリーム・フォース》にて登場したモンスターで、「レベル4」「ATK 2000/DEF 2000」と非常に優秀なステータスを有する生粋のアタッカー。

自身の召喚に関するデメリットを抱えるも、それを遥かに凌駕する性能。

その優秀なステータスに加え、互いにフィールドのモンスターの種類に応じた回数の効果起動制限を課す高い拘束力を備え、近代遊戯王を代表するシステムモンスターとしての活躍が期待されます。



【メタビート】期待の新鋭

様々なデッキに対して一定の拘束力を持ち、「レベル4」「ATK2000」とこれ程までに優秀なアタッカーを【メタビート】が放っておく訳はありません。

『ライオウ』や『フォッシル・ダイナ・パキケファロ』、時には各種「結界像」まで搭載し、罠による妨害を基軸とした"ビートダウン"を強いる【メタビート】に於いては、高いステータス故下級に叩かれ辛く、『インスペクト・ボーダー』の拘束を逃れる者には罠で対抗。



構築によってはシステムモンスターへの耐性付与、ステータス強化、とあの手この手でアタッカーを維持しつつ、ライフを詰めていく【メタビート】の基本戦術とも高い親和性を見せ、『インスペクト・ボーダー』の効力を最大限引き出す事ができます。

一度、『インスペクト・ボーダー』の召喚を成すことができれば、お互い1ターン中に発動できるモンスターの効果に制限が課され、相手のモンスター効果を完全に封じる事も可能性としては0ではありません。

対して、それを打破するとなれば、相手は「儀式・融合・S・X・P・リンク」のいずれかをモンスター効果を使用せずに呼び出す。
もしくは『インスペクト・ボーダー』を超える打点のモンスターを用いた戦闘破壊。
いずれかを強いられる形となります。

最も手軽にクリアされるであろう条件は「Pモンスター」。
ペンデュラムを主としたデッキの場合、メインデッキに採用されるモンスターの大半を「Pモンスター」が占める事もザラで、それらを召喚されるだけでも『インスペクト・ボーダー』の拘束力は弱まります。
加えて単体ではP召喚に対抗する術を持ち合わせていない点からも相性の悪さが伺えます。

しかし、それ以外のデッキに於いて、手軽に効果発動可能状態とするには一手間かかり、ゲーム展開次第では処理に数ターンを要するといったケースも考えられます。

勿論、モンスター効果の"発動"のみを制限する『インスペクト・ボーダー』ですから、モンスターの"永続効果"や「魔法・罠」による対処法には無力と言わざるを得ません。

【メタビート】に組み込む場合はそう言った面をカバーできる可能性も出てきますが、そうでなければ、その線を塞ぐより、対処されるまでどう運用するかを念頭に置いておく方が無難でしょう。


【メタビート】期待の星である『インスペクト・ボーダー』ですが、その他にも、運用するにあたって弊害の少ないデッキがいくつか存在します。

その点についても触れておきましょう。



自分の場にモンスターが存在する場合は「召喚・特殊召喚」不可となるデメリット

先にも述べましたが、『インスペクト・ボーダー』を運用するにあたり、避けては通れないデメリットが召喚に関する制約。

自分フィールドにモンスターが存在する場合、このカードは召喚・特殊召喚できない。

このため、強力な先攻展開をメインギミックに据えたデッキへの採用は躊躇われる事となります。

P召喚を用いる事で『インスペクト・ボーダー』を含めた複数のモンスターを一挙に展開することも可能となりますが、その際、「Pモンスター」「エクシーズ」「リンク」等を横に残してしまう事で『インスペクト・ボーダー』の拘束を自ずから緩める格好となり、並べることはできても、あまり意味をなさないと言った事態を引き起こします。

やはり理想はベーシックな「効果モンスター」を軸としたデッキへの搭載。


フィールドでの効果起動は制限されるものの、特殊召喚自体はルール効果扱いで、チェーンブロックを作らない【インフェルノイド】。



こちらは召喚権を浮かせることも容易で、こういった類の先攻用のモンスターを必要とする傾向にもあり、採用を検討できるレベルにはあります。

また、『インスペクト・ボーダー』の召喚により、自ターンにおける相手の手札誘発をケアすることが可能なため、ペンデュラム要素との兼ね合いは悪いですが、【クリフォート】へ搭載し、手札誘発を避けつつデッキの基盤となる『クリフォート・ツール』によるアドバンテージ獲得の安定化を図るといった用途も吝かではありません。




単純明快。
破格のスペックを備える『インスペクト・ボーダー』もじわじわと注目を集め始めており、今後はこれを搭載したデッキも多く見られるようになるかもしれません。

次世代を担うシステムモンスターの活躍に期待します。



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